<object>…… 文書に外部リソースを埋め込む
<object>タグは、文書に外部リソースを埋め込む際に使用します。<embed>がプラグインを必要とするデータを埋め込むのに対して、<object>には外部リソース全般を指定することができます。
<object>タグで指定された外部リソースは、データのタイプにより、画像、入れ子の閲覧コンテンツ、プラグインで処理されるデータのいずれかとして扱われます。
data属性は、文書に埋め込む外部リソースのURLを指定する際に使用します。また、type属性は外部リソースのタイプを指定する際に使用します。data属性とtype属性は、最低限どちらか一つを指定する必要があります。
<object>タグでプラグインデータを埋め込むと、そのデータの種類に応じてプラグインが呼び出されます。この際、<object>~</object>の中に<param>を配置しておくと、呼び出されるプラグインのパラメータを指定することができます。
また、<object>~</object>の中には、<object>タグがサポートされていない環境用の内容を指定することができます。例えば、<object>~</object>の中に、<embed>でも同じ内容を指定しておくと、動画などが再生される確率が高まるかもしれません。ちなみに、embed要素は空要素であり、終了タグがありません。従って、<embed>タグがサポートされていない環境用の内容を指定することはできません。
■HTML4.01からHTML5へのバージョンアップによる変更点
HTML5では、align属性・archive属性・border属性・classid属性・codebase属性・codetype属性・declare属性・hspace属性・standby属性・vspace属性が廃止されています。
一方で、新しくform属性が追加されています。
■使用できる属性
- data属性
- 外部リソースのURLを指定
- type属性
- 外部リソースのMIMEタイプを指定
- name属性
- 外部リソースの名前を指定
- usemap属性
- イメージマップを利用する場合に、利用するイメージマップ名を指定
- form属性
- フォーム要素と関連付ける場合に指定
- width属性
- 外部リソースの幅を指定
- height属性
- 外部リソースの高さを指定
■HTML5での使用例
[html]
<p>画像を指定します。</p>
<object data="images/kaeru.gif" type="image/gif" width="100" height="75"></object>
<p>マウスを乗せると反応するFlashです。</p>
<object data="images/wave.swf" width="400" height="300">
<p>ご覧の環境では、object要素がサポートされていないようです。embed要素で表示します。</p>
<embed src="images/wave.swf">
</object>
<p>PDFファイルを指定します。</p>
<object data="images/kaeru.pdf" width="400" height="300">
<p>ご覧の環境では、object要素がサポートされていないようです。<a href="images/kaeru.pdf">PDFファイルをダウンロードしてください</a>。</p>
</object>
<p>外部文書を指定します。</p>
<object data="sample/kaeru.html">
<p>ご覧の環境では、object要素がサポートされていないようです。<a href="sample/kaeru.html" target="_blank">外部文書を別ウィンドウで開いてください</a>。</p>
</object>
[/html]