ドラッグ&ドロップを可能にするdraggable属性など全要素共通属性のほか、フォーム要素のautofocus属性など、要素ごとに追加されるものがあります。
HTML5では、主に2つの目的のために数多くの属性が追加されます。1つはWebアプリケーションの作成を容易にするためのもの、もう1つは類似の要素と一貫性を持たせるためのものです。
Webアプリケーションの作成を容易にするためのものとしては、全要素に指定できる汎用属性と、フォームの要素に追加される属性があります。たとえば、汎用属性として追加されるdraggableは、ドラッグ&ドロップのAPIと組み合わせて、要素をドラッグ可能にできます。同じく汎用属性のcontexmenuには、要素を右クリックしたときに表示されるメニューを指定できます。
フォームで利用されるinput、select、textarea、button要素には、autofocus要素が追加され、ページ表示時に特定のフォーム要素に自動的にフォーカスさせることができるようになります。また、input属性とtextarea要素には、必須項目を示すrequire属性も指定できるようになります。
類似の要素と一貫性を持たせるために追加する属性としては、たとえばイメージマップでのリンクに利用されるarea要素に、参照先の言語を示すherflang属性や、参照先のファイルの種類を示すrel属性が追加されます。これらはリンクのa要素やファイル参照のlink要素と一貫性を持たせるために追加されます。
ワンポイント
HTML5で非推奨を解除される属性
HTML5で追加される属性の中には、a要素やarea要素のtarget属性のように、HTML4で非推奨とされていたものもあります。Webアプリケーションでは、target属性によって別ウインドウ表示する指定が有用だと考えられたからですね。