継承されるプロパティとそうでないプロパティがあります。
継承されないプロパティは、値にinheritを指定して強制的に継承することもできます。
CSSでは、プロパティによっては、スタイルの値が子要素などの下の階層に継承されます。
たとえば、フォント関連のプロパティ、font-familyやfont-sizeなどは、親要素で指定されたスタイルは、その下層にあるすべての子要素に継承されていくので、ページ全体のフォントのスタイルを統一したい場合は、body要素にフォントのスタイルを指定するだけでよいこととなります。
それに対して、要素の幅や高さ、マージンなどのプロパティは継承されないので、特に指定がなければ、それぞれの要素ごとに決められた初期設定値が適用されます。初期設定では継承されない親要素のスタイルを、強制的に継承するには、継承したいプロパティの値にinheritを指定します。たとえば、paddingの値を親要素から継承したい場合には、
[css]padding: inherit;[/css]
と指定します。
Internet Explorer 5.5の場合の注意点
Internet Explorer 5.5では、テーブルの要素にfont-family以外のフォントの値が継承されないので、td要素やth要素にもフォントのスタイルを指定する必要があります。