色の指定にはなぜ先頭に#を付けるの?

文字列ではなく色を指定するための数値だということを示すためです。

左から順に、赤、緑、青の値を2桁の16進数で示しています。

テレビやパソコンの画面では、光の3原色であるレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)を組み合わせて輝かせる度合いによって、色を表現しています。ホームページの色の指定も、この光の3原色の組み合わせを利用しています。この組み合わせをカラーコードと言います。

カラーコードは、2桁の16進数で計算されます。16進数では、10がA、11がBというように、アルファベットを値で表し、15のFまでいくと、次の桁に繰り上がります。2桁の16進数では、00からFFまで256段階あります。この2桁を、左から順にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の順番で記述します。カラーコードは数値なので、キーワードなどの文字ではなくて、数値として処理されなければなりません。指定された文字を数値としてコンピュータに処理させる場合、プログラムでは先頭に「0x(ゼロエックス)」を付けるのが一般的ですが、CSSでは先頭にを付けて数値であることを示します。欧文では、#はNo.(ナンバー)を示す省略語なので、プログラムに馴染みがない人でも#が先頭に付いていれば、以降の文字は数値であると理解しやすいですね。

光の3原色は、値が大きいほど、また色を組み合わせるほど明るくなります。どの色も0の#000000は黒で、どの色の値も一番大きい#FFFFFFは白となります。RGBそれぞれの2つの桁の値が同じ場合、CSSでは省略して指定することもできます。たとえば、#FF33CCは、#F3Cというようにも指定できます。

Webセーフカラー

Webセーフカラーを聞いたことがあるという方も多いと思います。Webセーフカラーは、256色しか画面表示ができない時代のパソコンで、WindowsでもMacintoshでもほぼ同じ色で表示できる色のことです。現在のパソコンは、フルカラー(1677万色)表示が当然なので、ホームページ作成の際に、使用する色をWebセーフカラーに制限する必要は全くありませんね。

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