div要素[HTML5]

<div>…… ひとかたまりの範囲として定義する

<div>タグは、ひとかたまりの範囲として定義する際に使用します。<div>には特別な意味はありませんが、<div>~</div>で囲まれた範囲を一つのグループとしてまとめることができます。ページレイアウトやスタイリングを指定する際に、CSSを適用するためのコンテナ要素として使用されることの多いタグです。

<div>は大変便利なタグですが、他に適切な要素が無い場合の最終手段として使用することが強く推奨されています。より適切な要素があるにも関わらず<div>を使用していると、ウェブページのアクセシビリティやメンテナンス性が低下してしまうからです。

例えば、ブログの投稿には<article>、章の区切りには<section>、ページのナビゲーションには<nav>、フォームグループには<fieldset>を使用してマークアップするべきでしょう。

一方で、<div>はスタイリング目的の場合や、class属性・lang属性・title属性などの属性で複数の要素に同じ値をまとめて指定する場合には便利でしょう。

以下の使用例は、二つの段落を<div>でくくってCSSによるスタイリングをまとめて指定しています。

■HTML4.01からHTML5へのバージョンアップによる変更点

HTML4.01では、div要素には揃え位置を指定するalign属性が、非推奨とされながらも用意されていました。HTML5では、div要素のalign属性は廃止されています。揃え位置の指定にはCSSを使用してください。また、HTML5では<article>・<aside>・<nav>・<section>などの新しい要素が追加されているので、これらの新しい要素のほうが<div>よりも適切なケースがあるかもしれません。

■HTML5での使用例

[html]
<article>
<h1>我が家の猫たち</h1>
<p>うちには二匹の猫がいます。名前はシロとクロ。兄弟なのに毛の色も性格も正反対です。</p>
<div style=" background-color:black; color:white;">
<p>シロは真っ白です。おっとりしていますが、暖かいパソコンの上に乗ってきて仕事の邪魔をするのが日課です。</p>
<p>クロは真っ黒です。やんちゃでいつも走り回っています。ドアを開けてやると鉄砲玉のように飛び出します。</p>
</div>
<p>二匹ともご飯の時間にはすり寄ってきます。</p>
</article>
[/html]

参考:http://www.htmq.com/html5/div.shtml

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figcaption要素[HTML5]

<figcaption>…… 図表のキャプションを示す

<figcaption>タグは、図表のキャプションを示す際に使用します。<figure>~</figure>の中に配置すると、図表にキャプションを付けることができます。

図表についての詳細は、<figure>タグのページを参照してください。

■HTML4.01からHTML5へのバージョンアップによる変更点

figcaption要素は、HTML5から新たに追加された要素です。

■HTML5での使用例

[html]
<p>カエルの生態に関しては、<a href="#kaeru">こちらの画像</a>でご確認いただけます。</p>

<figure id="kaeru">
<img src="../images/kaeru.gif" alt="葉っぱを傘代わりにするカエル">
<figcaption>カエルの生態</figcaption>
</figure>

<p>カエルは雨降りが好きなので…</p>
[/html]

参考:http://www.htmq.com/html5/figcaption.shtml

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figure要素[HTML5]

<figure>…… 図表であることを示す

<figure>タグは、図表であることを示す際に使用します。ここで言う図表とは、文書の本文(メインフロー)から参照されるようなイラスト・図・写真・ソースコードなどのことです。図表は本文から参照される内容ですが、本文に影響を与えることなく、ページの端・専用ページ・別表にして切り離すことができます。

必要ならば、図表にキャプションや注釈を付けても良いでしょう。図表にキャプションを付ける場合には、<figcaption>タグを使用します。

■HTML4.01からHTML5へのバージョンアップによる変更点

figure要素は、HTML5から新たに追加された要素です。

■HTML5での使用例

[html]
<p>カエルの生態に関しては、<a href="#kaeru">こちらの画像</a>でご確認いただけます。</p>

<figure id="kaeru">
<img src="../images/kaeru.gif" alt="葉っぱを傘代わりにするカエル">
<figcaption>カエルの生態</figcaption>
</figure>

<p>カエルは雨降りが好きなので…</p>
[/html]

参考:http://www.htmq.com/html5/figure.shtml

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dd要素[HTML5]

<dd>…… 定義用語や言葉の説明をする

<dd>タグは、定義用語や言葉の説明をする際に使用します。定義・説明リストを作成する際には、<dl>~</dl>の中に、<dt>タグで定義・説明される言葉を、<dd>タグでそれに対応する説明を配置してリストを作成します。

■HTML4.01からHTML5へのバージョンアップによる変更点

HTML5では、<dl>~</dl>の中の<dt>と<dd>は、必ずしも一対一である必要はありません。一つの定義(dt)に対して複数の説明(dd)をしたり、複数の定義(dt)に対して一つの説明(dd)をすることができます。

以下の使用例は、<dfn>タグを使用して、辞書のように語句の意味や使用例を定義したものです。一つの<dt>に複数の<dd>を配置して、一つの語句に対する複数の定義を示しています。

■HTML5での使用例

[html]
<dl>
<dt><dfn>平行線</dfn></dt>
<dd class="yomi">へいこう せん</dd>
<dd>同一平面上にある延長しても交わらない複数の直線。</dd>
<dd>主張・意見などが異なり、どこまでいっても妥協点が見いだせない状態。</dd>
<dd class="rei">【使用例】議論は<b>平行線</b>のままだ</dd>
<dt><dfn>水掛け論</dfn></dt>
<dd class="yomi">みずかけ ろん</dd>
<dd>互いが主張を譲らず、水の掛け合いのようにいつまでも決着がつかない状態。</dd>
<dd class="rei">【使用例】彼らの議論は<b>水掛け論</b>だ</dd>
</dl>
[/html]

使用例:http://www.htmq.com/html5/dd.shtml

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dt要素[HTML5]

<dt>…… 定義・説明リストを表す

<dt>タグは、定義・説明される言葉を表す際に使用します。例えば、定義用語・名前・何らかの説明をする際の説明の前半部分などです。
定義・説明リストを作成する際には、<dl>~</dl>の中に、<dt>タグで定義・説明される言葉を、<dd>タグでそれに対応する説明を配置してリストを作成します。

■HTML4.01からHTML5へのバージョンアップによる変更点

HTML4.01ではdt要素は定義語(definition term)を表す要素でしたが、HTML5では定義語だけに限定されておらず、説明される言葉(description term)という程度の意味になっています。 定義語リストを作成する場合には、<dt>~</dt>の中に配置する言葉を<dfn>~<dfn>で囲むことで、その言葉が定義語であることが明確になります。

以下の使用例は、定義語リストではありません。“よくある質問”のリストを作成したものですが、質問に<dt>、回答に<dd>を使用しています。

■HTML5での使用例

[html]
<article>
<h1>よくある質問</h1>
<dl>
<dt>このマンションでは、室内で犬を飼うことはできますか?</dt>
<dd>小型犬1頭に限り飼うことができます。申請が必要となります。</dd>
<dt>小型犬とはどの程度の大きさですか?</dt>
<dd>犬種ではチワワ・ポメラニアン・柴犬などです。</dd>
<dt>どのように申請するのですか?</dt>
<dd>管理事務所に申請用紙をご用意しています。</dd>
</dl>
</article>
[/html]

参考:http://www.htmq.com/html5/dt.shtml

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dl要素[HTML5]

<dl>…… 定義・説明リストを表す

<dl>タグは、定義・説明リストを表す際に使用します。<dl>~</dl>の中に、<dt>タグで定義・説明される言葉を、<dd>タグでそれに対応する説明を配置してリストを作成します。例えば、用語の定義リストを作成したり、何かの手順を箇条書きで説明する場合などに使用します。

■HTML4.01からHTML5へのバージョンアップによる変更点

<dl>タグのdlの由来ですが、HTML4.01ではdefinition list(定義リスト)の意味であることが示されていました。HTML5でははっきりとは示されていませんが、description list(説明リスト)という程度の意味のようです。また、<dt>タグはdefinition term(定義される言葉)からdescription term(説明される言葉)へ、<dd>タグはdefinition description(定義の説明)からdescription, definition(説明や定義)へと、微妙にニュアンスが変更されているようです。

これは、おそらく、dl要素は用語の定義に対してだけではなく、箇条書きに並べて何かを説明する際などにも使用できるという意図があるのではないかと思われます。定義語リストを作成する場合には、<dt>~</dt>の中に配置する言葉を<dfn>~<dfn>で囲むことで、その言葉が定義語であることが明確になります。

HTML5では、<dl>~</dl>の中の<dt>と<dd>は、必ずしも一対一である必要はありません。一つの定義(dt)に対して複数の説明(dd)をしたり、複数の定義(dt)に対して一つの説明(dd)も可能です。

参考:http://www.htmq.com/html5/dl.shtml

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li要素[HTML5]

<li>…… リストの項目を記述する

<li>タグはlist itemの略で、リストの項目を記述する際に使用します。li要素は、ol要素・ul要素・menu要素のいずれかの子要素として使用した場合には、その親要素のリスト項目となってお互いに関連しますが、それ以外に配置された場合には他のli要素とは無関係となります。

li要素のvalue属性は親要素がol要素の場合にのみ有効となる属性ですが、value属性を使用すると、リスト項目の順序を整数で指定することができます。value属性には初期値はありません。

■HTML4.01からHTML5へのバージョンアップによる変更点

<li>要素は、HTML4.01からHTML5へのバージョンアップで大きな変更はありません。

■使用できる属性

value属性
リスト項目の順序を整数で指定(親要素がol要素の場合にのみ有効となる属性、初期値なし)
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ul要素[HTML5]

<ul>…… 順序のないリストを表示する

<ul>タグはunordered listの略で、順序のないリストを表示する際に使用します。リスト項目は、<li>タグで指定します。

<ul>タグで作成されるのは順序のないリストなので、リスト項目の順序を変えても文書の意味は変わりません。順序のあるリストを作成する際には<ol>タグを使用してください。

■HTML4.01からHTML5へのバージョンアップによる変更点

HTML4.01では、ul要素にはtype属性が用意されており、リストの先頭記号(リストマーカー)の種類として、黒丸(disc)・白丸(circle)・黒い四角(square)を指定することができました。

HTML5では、ul要素のtype属性は廃止されています。リストマーカーのスタイルを指定する際には、CSSのlist-style-typeプロパティを使用してください。例えば、黒い四角(square)なら以下のように記述します。

[html]
<ul style="list-style-type: square">
<li>いちご</li>
<li>イチジク</li>
<li>一味唐辛子</li>
</ul>
[/html]

以下の使用例では、今までに住んだことのある街を箇条書きにしていますが、リスト項目の順序を変えても文書の意味は変わりません。順序に意味がある場合には、<ul>ではなく、<ol>を使用します。

■HTML5での使用例

[html]
<p>私は今までに以下の街に住んだことがあります。</p>
<ul>
<li>札幌</li>
<li>東京</li>
<li>大阪</li>
<li>博多</li>
</ul>

<p>私は今までに以下の順で引っ越しをしました。</p>
<ol>
<li>大阪</li>
<li>札幌</li>
<li>東京</li>
<li>博多</li>
</ol>
[/html]

参考:http://www.htmq.com/html5/ul.shtml

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ol要素[HTML5]

<ol>…… 順序のあるリストを表示する

<ol>タグはordered listの略で、順序のあるリストを表示する際に使用します。リスト項目は、<li>タグで指定します。

<ol>タグで作成されるのは順序のあるリストなので、リスト項目の順序を変えると文書の意味が変わってしまうはずです。順序のないリストを作成する際には<ul>タグを使用してください。

■HTML4.01からHTML5へのバージョンアップによる変更点

HTML4.01では、ol要素にはtype属性が用意されており、リストの先頭記号(リストマーカー)の種類として、算用数字(1,2,3,…)・アルファベット小文字(a,b,c,…)・アルファベット大文字(A,B,C,…)・ローマ数字小文字(ⅰ,ⅱ,ⅲ,…)・ ローマ数字大文字(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,…) を指定することができました。

HTML5では、ol要素のtype属性は廃止されています。リストマーカーのスタイルを指定する際には、CSSのlist-style-typeロパティを使用してください。 例えば、大文字のローマ数字(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,…)なら以下のように記述します。

また、HTML4.01では、ol要素のstart属性は非推奨とされていましたが、HTML5では非推奨ではなくなっています。start属性を使用すると、リストの開始番号を整数で指定することができます。

HTML5ではol要素に新しくreversed属性が追加されています。reversed属性を使用すると、リストの並び順を逆順(大きい順)にすることができます。reversed属性は、まだサポートしているブラウザが少ない(無い?)ようです。

■属性

reversed属性
リストの並び順を降順(大きい順)にする
start属性
リストの開始番号を整数で指定

■HTML5での使用例

[html]
<ol>
<li>いちご</li>
<li>人参</li>
<li>サンダル</li>
</ol>

<ol start="5">
<li>ゴリラ</li>
<li>ロケット</li>
<li>菜の花</li>
</ol>

<ol reversed="reversed" start="8">
<li>ジュゴン</li>
<li>鯨</li>
<li>蜂</li>
</ol>
[/html]

参考:http://www.htmq.com/html5/ol.shtml

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blockquote要素[HTML5]

<blockquote>…… 引用・転載セクションであることを表す

<blockquote>タグは、他の情報源からの引用・転載セクションであることを表す際に使用します。cite属性には、引用元のアドレスが存在する場合にそのURLを指定します。

■HTML4.01からHTML5へのバージョンアップによる変更点

blockquote要素は、HTML4.01からHTML5へのバージョンアップで大きな変更はありません。

■属性

cite属性
引用元のURLを指定

■HTML5での使用例

[html]
<p>夏目漱石の<cite>草枕</cite>は、こんな風に始まります。</p>
<blockquote cite="http://www.examle.xxx/kusamakura.html">
<p>山路を登りながら、こう考えた。<br>
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。</p>
</blockquote>
<p>この作品の主人公は30歳の洋画家ですが、
世間にあまりなじめていない彼の芸術家らしい生きざまが
すでに冒頭で表現されています。</p>[/html]

参考:http://www.htmq.com/html5/blockquote.shtml

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