文書の構造がわかりやすくなり、Webアプリケーションが作成しやすくなります。また、図形の描画やビデオ・音声の再生のための要素も追加されます。
HTMLは当初、文字と画像のみを表示していました。
読みたいページへすぐに表示を切り替えられる、いわば雑誌のようなイメージです。
その後、ブラウザの進化によってJavascriptなどのプログラムが実行できるようになり、プラグインでアニメーションや音楽が再生できるようになると、雑誌からテレビのようなイメージに近くなりました。どちらの場合も、特定のアドレスのページにアクセスすれば、誰でも同じコンテンツが表示されるのには変わりはありません。
ただ、今のウェブサイトで広く使われているWebアプリケーションでは、同じアドレスを指定しても、サイトユーザをしている人の設定によって異なるコンテンツを表示させることができます。また、コンテンツの配置や表示サイズなどを、サイトユーザが変更することもできます。
その結果、文字と画像を静止した状態で表示するために作られたHTMLの規格では、サイトユーザに合わせて動的に変化するWebアプリケーションを作成するには不都合が多く生じてきました。それを解決するために開発が進められているのが、HTML5というわけです。
HTML5コードの例
[html]
<!Doctype HTML>
<html>
<head>
<meta charset=utf-8>
…略…
</head>
<body>
<header>…略…</header>
<nav>…略…</nav>
<article>…略…
<section>…略…
<section>…略…</section>
</section>
<section>…略…</section>
</article>
<aside>…略…</aside>
<footer>…略…</footer>
</body>
</html>
[/html]